ウェイトペイントのTIPs
塗り直し
塗りたくってぐちゃぐちゃになったので塗りなおす場合の手順
①AutoNormalizeのチェックを外す。これをしないとSubtractが困難に。
②ブラシをSubtractにして消していく。
マスクの使い方 — おっぱいを塗る
自動でやったところぐちゃっと潰れたのでメモっておく。
①おっぱいリグのウェイトをSubtractでゼロにする。
このときAutoNormalizeをはずしてやること。
②片側にマスクを設定する。
まずマスクをオンに。
ブラシを選択にする。モードはCircleがおすすめ。
Shiftキーを押しながらおっぱいの領域を選択していく。
はみ出た部分などはControlキーで選択から除外する。
③領域が選択できたら、AutoNormalizeをオンにし直して塗っていく。
とりあえず塗ってから周縁の部分をBlurブラシやSubtractで修正する。
ウェイトを左右反転コピーする
ミラーで塗れなかった場合の方法。
①片側のウェイトを塗る。反対側は消しておく。
②塗れたらウェイトペイントモードでそのボーンを選択し、右サイドのObjectDataPropertiesから頂点グループを開き、矢印アイコンからCopy VertexGroupを実行する。
そうすると頂点グループの一番下にコピーされたグループができる。
③そのコピーされたグループを選択した状態で、矢印アイコンから Mirror VertexGroupを実行する。
上でうまく行かないときはTopologyの方を使ってみる。
④逆側のボーンを選択し、頂点グループがハイライトになるので名前をコピーする。
名前をコピーしたら、マイナスアインこんからグループをRemoveする。
そしたら一番下のコピーしたグループに移動し、ここに名前をペーストする。
塗れてない頂点がある・飛び出ている頂点を修正する
画像のように塗れていない頂点が出てしまうことがある。
①当該オブジェクトを選択し、Armatureモディファイアの三角形のOnCageアイコンを選択してアクティブにする。
②Editモードに入り、飛び出ている頂点を選択する。
サイドパネルのItemを選択し、VertexWeightsを開く。
どこのボーンにウェイトが載っているか列挙されているが、右のバツボタンを押して全部削除する。
飛び出た頂点のウェイトを削除したので、頂点の位置が変わっている。これにウェイトを塗っていく。
Armature + オブジェクトを選択し、ウェイトペイントモードに移動。
頂点が内部にあるのでそのままでは塗れない。
一旦Tabキーで編集モードにし、非表示にしたい箇所を選択してCtrol + I で反転選択 – Shift + H で非表示にする。なったら再度Tabキーでウェイトペイント画面に戻る。
ペイントマスク機能をアクティブにする。
面が白っぽく表示される。白っぽい箇所はマスクがかかっており塗れない。
Ctrol + Shfitを押しながら 飛び出ている面を選択していく。
あるいは、ブラシを選択に切り替えて選択していく。
選択した箇所のマスクが解除されるので後は塗っていく。
メッシュが入り組んだり重なったりして塗りづらい箇所にウェイトを塗る方法
なぞってもなぞっても塗れない。
方法①ブラシや減衰の設定で
Brushの中にある、FrontFacesOnlyのチェックを外して塗ってみる。
さらにFallOff(減衰)のFallOffShapeをProjectedに変更する。
これでだいぶ塗れる。が、より丁寧にとか細かくなら下のやり方を試す。
方法②ウェイトペイント時に一部メッシュを非表示にして塗る
この画像はウェイトペイントモードで上唇のリグを選択した時のウェイトの画像。下唇にウェイトが乗ってしまっているので、消そうとしたのだが、メッシュが入り組んだり近接しているのでブラシでこすりづらい。なので一部を非表示にして塗っていく。
ウェイトペイントモードに入っている状態でTabキーを押しEditModeに移動。
隠したいメッシュを選択し、Ctrol + I で反転 → Shift + Hで非表示を実行する。(一度で隠したいメッシュ全部を選択する必要はない。ちょっとずつ繰り返した方が効率がいいことも多い)
この作業を繰り返すと粗方隠せるはずので、終わったらTabキーを押してWeightPaitモードに戻る。
見た目分かりにくいものの、WeightPaitモードでも非表示になっているので、あとは塗っていく。
塗り終えたらサイドTabキーでEditModeに移動し、Alt + H を実行する。これで非表示にしていた箇所が再表示される。
マスクを使用する
ウェイトペイント画面上部のPaintMaskボタンをアクティブにする。
表示が白っぽくなっている箇所にはマスクがかかっており、そのままでは塗ることができない。
塗りたい箇所のマスクを解除するとその箇所に塗ることができる。
方法①面ひとつだけを塗るならCtrolを押しながら左クリック
方法②複数の面をマスク解除 Ctrol + Shift + 左クリック
方法③Cキーを押してサークル選択をアクティブにして面をなぞる(Bキーでボックス選択も可能)(サークル選択状態の解除は右クリックで)
方法④ブラシを選択モードにして選択する(塗るときはブラシを変える)
解除したマスクを再度設定するにはCキーでサークル選択状態にしてShift + 左ドラッグで再度マクスをかけることが可能(またはホイールをドラッグ)
Aキーでマスク全解除で、Alt +A で全マスク状態。
塗りつぶし
Shift + Kで 塗りつぶし(SetWeight)できると情報はあるが、複雑な形状の場合できないのか、
グラデーションで塗る
グラデーションで塗りたい場合は、羽マークの Gradientブラシをクリックする。
そして始点でドラッグを開始しそのまま進めるとグラデーションで塗れる。
Linearが線形のグラデーションでRadialは中心点から放射状に広がるグラデーションを描ける。
MixモードやSubtractモードなどブラシの設定はDrawモードで行う必要があるので注意。
Blurブラシ
どうしても塗っていて角ばって欲しくないところが角張ってしまうことがある。
そういう場合はBlurブラシでなぞって
データトランスファーを使ってウェイトを転送する/ 服にウェイトをコピーする
詳しくはこっちでやっている
まつげに転送する例
まつ毛のようにメインのBodyオブジェクトからは独立した形で造形することはよくある。自動ウェイトやデフォルト通りのやり方で紐づけても、画像のようにウェイトがうまく乗ってないという事態もよくある。その対処法。
参考動画
準備
まつ毛オブジェクトを選択してObjectDataPropertyを開く。DeleteAllGroupsで頂点グループを全部削除しておく。
モディファイアプロパティを開き、DataTransferモディファイアを追加する。
この際、もともとRigやArmatureモディファイアがある場合、画像のように上にArmature、下にDataTransferという並びになっている。
この並びを変える必要がある。DataTransferモディファイアの矢印アイコンからMovetoFirstで上に移動させる。
移動させたら、Sourceの箇所に転送元となるBodyオブジェクト(あるいは顔オブジェクト)を割り当てる。
次いでVertexDataにチェックを入れ、VertexGroupsを選択、Mappingは今回はそのままでいく(またはNearestFaceInterpolaration)。
そしてGenerateDataLayersをプッシュする(と頂点グループが再設定される)。
最後にDataTransferモディファイアをApplyする。
この時点でPoseモードに移動し動かしてみると、大分マシになっていることが確認できる。がまだ改善の余地はある。
SmoothWeightsでウェイトを修正・スムージングする――口周りや膝腰など
ウェイトペイントをするというよりは、した後の調整、スムースをかけるのに使用する。
ダウンロードしてインストールする。
使い方
ウェイトを修正したいオブジェクトを選択する。
Toolタブ内にSmoothWeightsという項目があるのでそこを開く。
Brushボタンを押すとツールがアクティブになる(オフにするにはEnterかESC)。
3Dビューの左下に緑文字で今の設定が表示される。
左クリックでオブジェクトの表面をなぞると緑のサークルが表示される。このなぞった領域にスムースがかかる(ただしデフォルトの設定なら。LinearとかNarrowという機能もある)。
ブラシサイズの変更はBキーを押しながらマウスを移動させる
強さの変更はSキーを押しながらマウス移動
あるいはToolのパネルをいじっても調整可能。
こういう風にポーズモードであえて強めにポーズを変更するとウェイトのムラがわかりやすく、この状態でSmoothWeightを使ってウェイトを修正すると、効き具合がよく分かる。
効かないという場合、Normalizeを無効にしてやってみると効くことがある
Blenderのバージョンを上げたところブラシの緑サークルが表示されなくなった。
ただ機能はしている。
Tips
まぶたのウェイト管理
AutoRigProのページにも書いている。
まぶたはなかなか管理が厄介。
例えばうわまぶたを閉じるという動きであれば、AutoRigProのデフォルトだと、横長のリグで扱うのだろうが、ぐちゃっとなりがち。
なので、下の円形のどれかひとつに集約させて管理させると動きを制御しやすい(ただし複雑な動きをさせるということはやりづらくなるデメリットもある)
赤いリグ1点に上まぶたを管理させるためのウェイト。
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