今までlaravelプロジェクトを作る際、composerでインストールしていた。しかし最近は公式のインストール手順を見てもDockerを使った方式を推奨しているようなので、Laravel9勉強ついでにDocker方式で環境構築してみることにした。その時のメモ。
Docker Desktopの準備
1:Docker Desktopのインストール
Dockerの公式サイトからダウンロードしてインストール。自分の場合はWindows用を利用。
終わると下のような画面が表示される。ボタンを押すとパソコン自体が再起動。
2:Linux カーネル更新プログラム をインストール
再起動後、自動でDocker Desktopが立ち上がり、さらに画像のようなアラートポップアップが表示される。
https://aka.ms/wsl2kernel のリンクを押して開いたページから、「x64 マシン用 WSL2 Linux カーネル更新プログラム パッケージ」をダウンロードして実行。
すると下のようなウィンドウが出てくるので、進めていこう。
3:Ubuntuのインストール
マイクロソフトストアからubuntuを入手する。自分はUbuntu 22.04 LTS というバージョンを入手した。
https://apps.microsoft.com/store/detail/ubuntu-2204-lts/9PN20MSR04DW?hl=ja-jp&gl=JP
そして入手したのを実行すると言語選択とユーザー名・パスワードの入力が求められるので入力していこう。それが終わると準備作業は完了なので次はLaravelのインストール。
ちなみに日本語はなかったので、English を選択した。
Laravelインストール
ubuntuを起動
スタートメニューからubuntuを起動すると。
起動時点では自分の場合 /home/user ディレクトリがカレントだった。
例えば “apps” というディレクトリに、新規にLaravelプロジェクトをインストールするなら
mkdir apps
でディレクトリを作成、
cd apps
で移動しておこう。
Laravelプロジェクトの作成
そして Laravelのプロジェクト名(例としてsample)を指定して下記コマンドを実行すると、プロジェクト名のディレクトリ内にlaravelアプリケーションがインストールされる。(/apps/sample/ここにLaravelプロジェクトのファイル群)
curl -s https://laravel.build/sample | bash
Laravel Sailを起動
Laravelアプリケーションのインストールが終わると、プロジェクトのディレクトリ(例ではsample)に移動してLaravel Sailを起動しろと表示される。
指示された通り、cd sample と移動し下記コマンドを実行しよう。
./vendor/bin/sail up
これは結構時間がかかるものの、遅いのは初回だけで次からは高速になる。
起動が完了し、ブラウザで http://localhost を開く。下の画像のようなページが表示されればインストールは成功。
VScodeでの設定と実行
拡張機能Remote Developmentのインストール
上述の手順で一応動くようにはなったが、VScode上でコンテナ内のファイルを操作できるようにするため「Remote Development」拡張機能をインストールしておこう。
実行する
“F1″キーを押して”remote”と入力するか、VScodeのウィンドウ左下にある ><のようなアイコンをクリックしよう。そうすると実行可能なコマンド一覧が表示される。
いくつか実行方法はあるみたいだが、とりあえず今回は上から二つ目の「ディストリビューションを使用した新しいWSLウィンドウ」を選択する。するとこの記事の前方でインストールしたUbuntsuが表示されるはずなので、それを選択。問題なければ自動的に新しいウィンドウでVScodeが開く。その新しいほうのウィンドウ左下にWSL:Ubuntsu–的な表示あがあれば起動成功。
最後にsailを実行する。ubuntuのターミナルを “ctrl +@” で開き,Laravelをインストールしたディレクトリに移動しよう。
あとはそこで ”./vendor/bin/sail up“ とコマンドを打てば sailが起動する。
エイリアスの設定
ただ上のように起動時いちいち./vendor/bin/sail up と入力するのは少し面倒くさい。
簡単に起動・終了できるよう、Bashエイリアスを設定しておく。
①まずctlr + @ でターミナルを開こう。
②次に下記コードを実行し .bashrcファイルを開く。 aliasだとか if fiだとかいろいろ表示されるはずだ。
vi ~/.bashrc
③ “i” と入力することで記入モードが起動する(ターミナルの下のほうに画像のようなINSERTという文字が表示される)
④キーボードの十字キーでターミナル内のカーソルを動かし、ファイルの末尾にもっていこう。例えば ファイルの下端が
~~
~~
fi
のような感じなら、 fiのiの右にカーソルを動かし、そこでEnterキーを押すと改行される。2行くらい改行して、そこに下の記述をペーストしよう。
alias sail='[ -f sail ] && bash sail || bash vendor/bin/sail'
⑤記述が終わったら、 ESCキーで INSERTモードを終了しよう(INSERTの文字が消える)。
⑥記述内容を確認し、問題がなければ、 :wqでvimを離脱しよう(記述に誤りがあるので保存したくない場合は :qで保存せずに離脱可能)。
⑦今度は下記コマンドを実行し .bash_profileファイルを開こう。
vi ~/.bash_profile
⑧そこに下記の記述を書き加える。
source ~/.bashrc
これでターミナルを再起動すると、上で加えたaliasが使えるようになっているはず(vi ~/.bashrc でファイルを開いて先ほど書き加えたaliasがちゃんと残っているか確認してみよう)
問題なければ、今後起動するときは “sail up“ 停止するときは ctrl + c( “sail stop“)
参考
https://laravel.com/docs/9.x
https://laravel.com/docs/9.x/sail
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